2010年12月02日
造血幹細胞とは:造血幹細胞移植入門(3)
造血幹細胞移植入門:造血幹細胞とは
造血幹細胞とは、赤血球(体内に酸素を運ぶ細胞)・白血球(微生物からからだを守る細胞)・血小板(出血を止める細胞)のもとになる細胞のことです。
造血幹細胞は、「骨髄」と呼ばれる骨の中心部分にあります。
造血幹細胞は再生能力があり、普通は一生無くなることはありません。
肺炎を起こしたり、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)と呼ばれる薬の注射や抗がん剤治療を受けたあとなど、骨髄中の造血幹細胞が血管の中へ漏れ出し、赤血球や白血球、血小板と一緒に全身に流れてくることがあります。
これは「末梢血幹細胞」と呼ばれています。
また、さい帯血(赤ちゃんと母親を結ぶ「へその緒」と胎盤の血液)の中にも造血幹細胞が含まれています。
造血幹細胞だけを取り出すことはできませんので、「造血幹細胞移植」は、正確には、「造血幹細胞を含む血液の移植」ということになります。
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【リンク】金沢大学血液内科・呼吸器内科関連
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:18| 血液疾患(汎血球減少、移植他)