2010年12月12日
造血幹細胞&ドナーリンパ球輸注:造血幹細胞移植入門(13)
造血幹細胞移植入門:造血幹細胞&ドナーリンパ球の輸注
<造血幹細胞の輸注>
造血幹細胞移植は、輸血と同じように主に静脈注射で行われます。
(骨髄内にさい帯血などを直接投与する「骨髄内造血幹細胞移植」も、臨床研究として行われています)
全身麻酔下で行われる腎移植や肝移植などと異なり、造血幹細胞移植では、患者は移植が行われるのを目の前でみることができます。
<ドナーリンパ球輸注>
ドナーリンパ球輸注とは、移植で造血幹細胞を提供したドナーのリンパ球を含む血液を輸血する治療法です。
以下のような場合に、ドナーリンパ球輸注が行われることがあります。
同種造血幹細胞移植後に、
1)がんが再発か進行する場合。
2)がんがわずかに残っている場合。
3)移植後にEBウイルスによるBリンパ球増殖性疾患を発症した場合。
4)造血幹細胞がうまく生着しなかった場合。
5)その他。
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【リンク】金沢大学血液内科・呼吸器内科関連
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 00:21| 血液疾患(汎血球減少、移植他)