2012年11月30日
ITPと抗リン脂質抗体症候群(APS)(1)
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特発性血小板減少性紫斑病(ITP)は、血液内科で最も診療機会が多い疾患の一つです。
最近は、免疫性血小板減少症(immune thrombocytopenia:ITP)と呼称されるようになってきました。
文字通り、ITPは出血傾向をきたす疾患ですが、相当数の症例で抗リン脂質抗体症候群(APS)を合併することが知られています。
この場合は、出血のみならず血栓症に対する配慮も必要になってきます。
ITPにおける抗リン脂質抗体合併率を論じた代表的な論文を、上図で示します。
備考:厳格には、抗リン脂質抗体症候群と、抗リン脂質抗体は意味するところが違います。
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:58| 血栓性疾患