金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2013年02月22日

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)石川県立中央病院(1)

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報の原稿(病院紹介)からです。

 

病院紹介

「石川県立中央病院」(1) by 上田幹夫

石川1

私は石川県立中央病院に17年間勤務していますが、そこでの経験などを書かせていただきます。

昨年の同門会でお話しさせていただいた内容と重なる部分もありますが、ご容赦ください。


近年、私がとても重要だと感じていることは「連携」ということです。

以前から、病-診連携、病-病連携という言葉は何回も耳にしていましたが、当院に勤務しエイズ医療やエイズ対策に携わる中で、その必要性や重要性をまさに実感しています。


私は、骨髄移植チームを立ち上げて軌道に乗せるべく、平成8年に第3内科から当院へ異動しました。

骨髄移植を開始した平成9年、当院はエイズ北陸ブロック拠点病院にも指定され、上司で当同門会の会長を務めておられた河村洋一先生とエイズ診療の立ち上げや北陸のエイズ医療体制整備にも関わることになりました。

骨髄移植と同じように、エイズ医療も多職種によるチーム医療が欠かせません。

慢性感染症となったエイズに関わる診療科は、内科(肺炎、肝炎、代謝・血管病など)、歯科(歯周口腔病)、皮膚科、眼科、がん診療科(多い腫瘍併発)、産科(妊娠・出産時のHIV感染防止)など多岐にわたります。

薬剤の飲み忘れは、耐性ウイルスが出現して治療失敗につながるので、薬剤師、看護師、医師の服薬支援はとても大事です。

エイズ患者は、偏見による精神的抑圧に加え、経済・社会的問題を抱えていることもあり、精神科医、カウンセラー、ソーシャルワーカーの支えはより重要になります。


(続く)金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)石川県立中央病院(2)


<リンク>

血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)
金沢大学血液内科・呼吸器内科HP
金沢大学血液内科・呼吸器内科ブログ
研修医・入局者募集

参考:血栓止血の臨床日本血栓止血学会HPへ)

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:23| その他