2013年米国呼吸器学会(ATS)(1)
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報からです。
「2013年米国呼吸器学会(ATS)に参加して」(1) by 岡崎彰仁(平成19年度入局)
平成19年度入局の岡崎彰仁と申します。
大学院3年目に当たる平成24年から研究期間に入り、現在2年目になります。
今回、2013/5/17-22にフィラデルフィアで開催された米国呼吸器学会(ATS)に初めて参加する機会を得ましたので、ご報告させて頂きます。
ATSは呼吸器内科では世界最大の学会で、各国から基礎から臨床にわたり様々な演題が集まります。
呼吸器研究室からは早稲田先生、渡辺先生とともに計3名、みなポスターを携えての参加になりました。
小生は特発性肺線維症に対し抗線維化薬として用いられているピルフェニドンの鎮咳効果について、咳感受性亢進モデルを用いて検討した動物実験の結果を発表しました。
Viewing timeでは意味がよくわからず残念ながら答えられない場面もありましたが、各国の先生方から貴重な意見を頂き、その点も考察に加えることで後日何とか論文化することができました。
またin vivoでの咳嗽の研究に最も適した動物はモルモットですが、モルモットを扱うのは全国的にはかなりマイナーとなっており、実際今年の日本呼吸器学会総会でもモルモットの報告は皆無でした。
ところがATSではモルモットを用いた発表が多数あり、マイナーさをむしろメリットにできる(あくまで私見ですが)非常に重要な知見を得ることができました。
研究期間は残りわずかになりましたが、現在進行中の実験に生かしたいと思います。
(続く)2013年米国呼吸器学会(ATS)(2)へ
<リンク>「臨床に直結する血栓止血学」
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)へ
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参考:血栓止血の臨床(日本血栓止血学会HPへ)
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:49| その他