金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2015年09月28日

金沢大学血液内科 平成26年度臨床講義録

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の同門会報原稿からです。

<平成26年度臨床講義録>

臨床講義は医学類4年生を対象に行われます。

8名前後で1のグループとなり、1グループで1人の患者さんを割り当てられます。

2週間ほどかけてグループ内で協力しながら病状を把握し、資料を作成し、そして臨床講義当日に講義形式で学生全体にプレゼンテーションするという形式で行われています。

平成26年度は6月に行われ、悪性リンパ腫、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫の患者さんに御協力頂きました。

主治医の先生方に患者さんの紹介や資料の準備など御協力頂き、この場を借りて御礼申し上げます。


今回は私が初めて臨床講義の手伝いをさせて頂くこととなりました。

臨床講義当日のプレゼンテーションはA3用紙1〜2枚のプロトコールとPowerPointスライドを用いて行うこととなっており、担当グループと私とで2週間程度時間をかけて準備を行いました。

グループの中で、例えば病歴担当、身体所見担当、検査所見担当、問題点・鑑別診断担当、入院後経過担当、考察担当、などというように役割分担し、それぞれの分担で準備を進めました。

担当学生にとっては実際にベッドサイドで患者さんと接する初めての機会になっており、実際に患者さんの病歴聴取や身体診察をさせたものの手順や手技などで不慣れな点が多く、こちらのサポートが必要な場面が多く見られました。

また症例検討用のプロトコールやスライドを作成することも同じく初めてであり、指導を重ねつつ臨床講義当日まで何度も修正を加えてプロトコールやスライドを完成させました。

臨床講義当日は思い通りにプレゼンテーションできたグループと思い通りにはできなかったグループとあったようですが、BSL以降での症例プレゼンテーションや医師になって以降での学会発表の予行演習にはなったと思われます。


入局希望者のリクルートは年々早まっており、最近では5年生を対象とした各医局の勧誘活動が盛んに行われていますが、臨床講義は臨床講義係および臨床講義当日の担当教官、更には入院患者を担当する若手〜中堅の医師と学生が初めて直接コンタクトを取る貴重な機会であると考えられます。

実際、平成27年4月からの第三内科入局を表明した学生のうち1人は第三内科の臨床講義がきっかけとなっております。

臨床講義を担当する4年生に対する担当教官や患者主治医の熱心な指導や面倒見が今後の第三内科入局への道となる可能性もあり、関係の方々におかれましては今後も御協力の程宜しくお願い致します。

(臨床講義係 青木剛)



 <リンク>
血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:44| その他