金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2009年9月16日

線溶機序:医師国家試験対策

血液凝固カスケード:国試験対策から続く。


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血液凝固検査入門(インデックスページ) こちらのシリーズ記事もご参考となれば幸いです。

 

<医学部学生対象>
血液内科(血栓止血領域)(5)

 
 
血液凝固検査29





線溶機序:


線溶(fibrinolysis)とは、できた血栓を溶解する働き。線溶活性化の結果として、FDPやDダイマーが形成される。


FDP:フィブリン/フィブリノゲン分解産物(fibrin/fibrinogen degradation products)の略称。

Dダイマー(D dimer):フィブリン分解産物の方の最小単位。



FDP&Dダイマーの上昇とは:

凝固活性化によって血栓が形成されて、かつその血栓が溶解したということを意味する。
播種性血管内凝固症候群(DIC)や、深部静脈血栓症(DVT)で上昇する【国試対策の重要事項】


(続く)

凝固系検査



【関連記事】

播種性血管内凝固症候群(図説)


投稿者:血液内科・呼吸器内科at 07:25 | 医師国家試験・専門医試験対策 | コメント(0)

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