2014年9月6日
悪性腫瘍(癌)と血栓症(16)PVとETに対する治療
悪性腫瘍(癌)と血栓症(15)MPNにおける血栓性対策より続く
悪性腫瘍(癌)と血栓症(16)PVとETに対する治療
---------------------------------------------------------------
真性赤血球増加症(PV)
・ 低リスク:Ht<45%に維持するように瀉血&少量アスピリン併用
・ 高リスク:血栓症既往、年齢60歳超、瀉血の効果不十分、骨髄繊維症の進行
→ 一次選択薬:HUまたはIFN-α
→ 75歳超ではブスルファンを考慮
→ 40歳未満ではHUは慎重投与
本態性血小板血症(ET)
・ 低リスク:微小循環障害に対してアスピリン適応、心血管危険因子のない場合はアスピリンの有用性は不明
→心血管危険因子がコントロールされている場合は、抗腫瘍治療の適応はない。
・ 高リスク:二次予防目的に少量アスピリンの適応あり。
→ 一次選択薬:HUまたはIFN-α
→ 二次選択薬としてanagrelideを考慮。75歳超ではブスルファンを考慮。
→ 40歳未満ではHUは慎重投与
---------------------------------------------------------------
(Blood. 2013; 122: 2176-84. より改変引用)
低リスク:60歳以下かつ血栓症既往なし。
高リスク:60歳超または血栓症既往あり。
HU:ハイドロキシウレア。
(続く)
<リンク>推薦書籍「臨床に直結する血栓止血学」
血液凝固検査入門(図解シリーズ)へ
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)へ
金沢大学血液内科・呼吸器内科HPへ
金沢大学血液内科・呼吸器内科ブログへ
研修医・入局者募集へ
参考:血栓止血の臨床(日本血栓止血学会HPへ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)へ
金沢大学血液内科・呼吸器内科HPへ
金沢大学血液内科・呼吸器内科ブログへ
研修医・入局者募集へ
参考:血栓止血の臨床(日本血栓止血学会HPへ)