金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2014年9月18日

血液内科学卒業試験:白血病

平成26年度 血液内科学卒業試験(BSL評価試験)
平成26年9月9日(火)(60分間)


19.    単クローン性免疫グロブリン血症をきたすのはどれか。3つ選べ。


(1)    Castleman病
(2)    原発性マクログロブリン血症
(3)    多発性骨髄腫
(4)    POEMS症候群
(5)    全身性エリテマトーデス

a (1), (2), (3) b (1), (2), (5) c (1), (4), (5)  d (2), (3), (4) e (3), (4), (5)

(正答)d


20.    急性前骨髄球性白血病について正しいのはどれか。3つ選べ。

(1)    骨髄中にfaggot細胞を認める。
(2)    血漿フィブリノーゲンが増加する。
(3)    骨髄巨核球が増加する。
(4)    染色体検査にて白血病細胞にt(15;17)を認める。
(5)    全トランス型レチノイン酸が有効である。

a (1), (2), (3) b (1), (2), (5) c (1), (4), (5)  d (2), (3), (4) e (3), (4), (5)




21.    Philadelphia染色体を認めるのはどれか。2つ選べ。

(1)    急性リンパ性白血病
(2)    慢性骨髄性白血病
(3)    成人T細胞性白血病
(4)    原発性骨髄線維症
(5)    慢性リンパ性白血病

a (1), (2)   b (2), (3)   c (3), (4)    d (4), (5)   e (1), (5)


(正答)a




22.    急性白血病について誤っているのはどれか。2つ選べ。

(1)    ミエロペルオキシダーゼ染色が陰性の急性骨髄性白血病はない。
(2)    単球系の急性白血病ではしばしば血中リゾチーム値が高値を示す。
(3)    急性リンパ性白血病では中枢神経浸潤予防のために抗がん剤を髄腔内投与する。
(4)    急性骨髄性白血病の化学療法ではシタラビンがよく用いられる。
(5)    染色体異常を持つ急性白血病は全て予後不良である。

a (1), (2)   b (2), (3)   c (3), (4)    d (4), (5)   e (1), (5)

(正答)e



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参考:血栓止血の臨床日本血栓止血学会HPへ)
 

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:13 | 医師国家試験・専門医試験対策

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