大学病院医局制度のメリットと臨床研修制度のあり方
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081016-00000007-cbn-soci
今回の記事は、上記からの引用です。
その中で、富田院長の記事部分を抜粋させていただきました。
管理人の思いと相通じるところがあって、とても感銘いたしました。
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富田院長は、
「大学病院の医局制度の良さを適正に評価せず、医局崩壊を図ったことが問題だ」
と指摘。
「日本では大学病院が軸となって、『医の心』『倫理感』を大切にして、拝金主義、市場原理主義に偏らない真の医療を教育してきた。
また、そのことが地域医療を支えてきた。
大学の医局制度は、日本が150年かけて試行錯誤しつつ築いてきた『資本主義と社会主義の中庸をいく』素晴らしいシステムだ」と医局制度のメリットについて言及し、大学病院を基軸にして地域医療を立て直すべきだと強調した。
また、「大学病院専門医特別コース」を全科に適応するプランを提案。
これによって、
▽実質的に、研修期間が1年短縮することになる
▽医学部との連帯感が強くなり、卒業大学の病院に残る率が高まる
▽指導医が教育に力を入れやすくなる
▽地域医療が大学病院と行政の連携を強くする—などのメリットがあるとした。
研修医たちが研修先の病院で、手掛けた症例の数(かかわった症例の数)を競っている現状についても取り上げ、
「(医師は)患者に対してそんなことを言ってはいけない。一人の患者に対し、真心を込めて最高の治療を提供することが医師の役目だ」との持論を展開。
さらに、「地域医療は(経験の少ない)若い医師に任せればいいという意見は、地域(の患者)にとって失礼ではないか。そんな医師には誰も診てほしいと思わないはずだ」と疑問を投げ掛けた。
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以上、抜粋引用です。
富田院長のご指摘のように、大学病院の医局制度の良さも多々あったわけです。
医局制度の良さを全く評価することなく、全てを刷新しようとしたところに大問題があったのではないかと思います。
医局制度に限らないかも知れませんが、良い部分をさらに伸ばし、改善すべき点は改善するという考え方が肝要なのだと思います。
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 06:18| 医学全般 | コメント(0) | トラックバック(0)