金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2009年02月20日

治療の種類:造血幹細胞移植後の再発(1)


【造血幹細胞移植後の再発と対応】

移植後再発


同種造血幹細胞移植は同種抗腫瘍 (graft-versus-malignancy: GVM)効果を期待して行われますが、一定の割合で再発し、今のところ再発を防ぐ有効な方法はありません。しかも、過去20年間再発死亡率は減っていないのです(上図)。

したがって、血幹細胞移植後の再発対策は再発後治療が中心となります。


再発後治療の種類

1    免疫療法

  1.1    免疫抑制療法中止

  1.2    ドナーリンパ球輸注(donor lymphocyte infusion: DLI)

  1.3    再移植

  1.4    サイトカイン療法

  1.5    養子免疫療法 

  1.6    抗体療法

2    化学療法・放射線治療

3    緩和ケア

 


再発治療は、上記の表のごとく、(1)免疫療法、(2)化学療法・放射線治療、(3)緩和ケアに大別されます。これらを組み合わせて治療することが多いのです。

長期生存を期待するには免疫療法は不可欠ですが、ランダム化試験で確認されたエビデンスはないのです。


【造血幹細胞移植後の再発】

1)治療の種類  

2)免疫療法&白血病再発

3)免疫(抑制)療法

4)移植後微少残存病変(MRD)

 

【シリーズ造血幹細胞移植前処置としてのATG

1)背景

2)作用機序

3)GVHD予防 

4)晩期効果 

5)急性GVHDに対するpre-emptive ATG療法 

6)臍帯血移植&GVHD


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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 00:25| 血液疾患(汎血球減少、移植他) | コメント(0) | トラックバック(0)

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