血小板機能異常症の診断と対応:研修医のためにより
日本血栓止血学会HPでは、以下のシリーズが連載でアップされています。
特集「血栓止血の臨床-研修医のために」
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現在64記事まで連載が進行しています。
また、同じ内容のものが、日本血栓止血学会誌にも掲載されています。
比較的最近の論文を紹介させていただきたいと思います。
「血小板機能異常症の診断と対応」(特集:血栓止血の臨床—研修医のためにーより)
著者名:金子誠、ほか。
雑誌名:日本血栓止血学会誌 20: 487-494, 2009.
<論文の要旨>
血小板機能異常症
【概念】
血小板機能に障害があり、粘膜、皮膚の出血が主体の止血困難、出血傾向が特徴です。
【検査】
血小板数は正常から軽度低下、出血時間が延長、凝固時間(PT、APTT)は正常であることが、本症を疑う糸口となります。
【問診のポイント】
既往歴、家族歴、基礎疾患、服薬歴などを漏れなく聴取することが重要です。
【治療】
血小板無力症などの先天性血小板機能異常症では、重篤な出血症状の際に血小板輸血を行う必要があります。
【注意】
・血小板機能異常症のなかでも一般臨床で最も頻度が高いのは、血小板機能を低下させる薬剤によるものです。
・血栓止血学に造詣の深い医師や検査技師、また他施設の専門医にコンサルトをして確定検査などのための検査を行った上で、出血に対して的確な治療を施行すべきです。
血小板機能異常症の診断と対応 ← この論文の本記事にリンクしています。
また、他の63記事に関しては、以下からご覧いただけます。
特集「血栓止血の臨床-研修医のために」
【リンク】
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 06:15| 出血性疾患