金沢大学 血液・呼吸器内科 新入医局員紹介(1)
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の同門会誌から、新入医局員紹介の記事をアップさせていただいます。
この原稿が書かれてから、多少時間が経過していますので、現状と若干違う部分があるかも知れませんが、御容赦いただければと思います。
シリーズで、お届けしたいと思います。
斉藤 千鶴
平成20年4月に第三内科に入局させていただきました斉藤千鶴と申します。昨年度は大学で、本年度は富山県立中央病院で後期研修中です。
私は金沢で育ち大学も金沢でした。一度は北陸以外で過ごしたく、横浜栄共済病院で初期研修を始めました。血液内科はなかったものの、血液内科医として必要な全身管理の基礎を身につけようと意識しながら内科全科、外科を研修しました。偏りなく多くの症例を経験でき、有意義に学ぶことができました。そして女性医師が多く医局の雰囲気が良い印象もあって血液内科医になるなら金沢大学だと、北陸に戻ってきました。
さて、私が血液内科に強く興味を抱くようになったのは大学5年の臨床実習からでした。授業では血液疾患は難しいように感じたのですが、実習で化学療法や骨髄移植の劇的な経過を実際に見て驚きと好奇心が湧くのを覚えました。それを受けて翌年のクリニカルクラークシップでは石川県立中央病院の血液内科で1か月間、数人の患者さんを担当してもっと血液疾患を知りたい、治療に携わりたいと強く感じて現在に至ります。
血液疾患の治療は患者さんはもちろん、家族、そして私達スタッフにとっても辛いことが多いと思います。悩みながら一生懸命診療にあたっても残念な結果になってしまう経験もあり虚しさを感じることもありました。しかし日進月歩の分野で、この先どんな発見、開発が進められていくのだろうと思いを馳せ、多くの笑顔を見られるよう励みたいと思います。
まだ駆け出しで至らぬことが多く、先生方に助けられてばかりです。それでも温かくご指導下さる第三内科の先生方には本当に感謝の日々です。
血液内科は奥深く、決して極められる分野ではなく、それが魅力であります。多くを学び、経験し、趣味も楽しみ、バランスのとれた良き医師、血液内科医になるよう精進していきたいと思います。今後とも、何卒よろしくお願い致します。
【リンク】
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)
血液凝固検査入門(図解シリーズ)
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 02:03| 研修医の広場 | コメント(0)