金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2010年09月19日

血液内科(感染症)試験問題と解答

本年度の、血液内科「病棟実習」試験問題紹介と正答を続けたいと思います。

今回紹介分は、当科が担当した一般問題(感染症)です。

 

24. 輸入感染症に関する以下の記述のうち誤っているものを2つ選べ。

a)  検疫による水際対策が有効に機能しており、国内では特に対策を必要としない。

b)  従来は国内ではほとんどみられなかった感染症も、鑑別診断に加える必要性がある。

c)  大部分の輸入感染症の治療薬は日本国内において保険適応により使用可能である。

d)  海外からの輸入動物ついても、感染症対策の観点から規制が強化されている。

e)  途上国における国際医療協力は、輸入感染のリスクを低減していくために有効な対策である。

 

 

 

25. 感染症法の「2種感染症」として分類されている新興感染症は以下のどれか.1つ選べ.

a)  新型インフルエンザ等感染症

b)  重症急性呼吸器症候群

c)  急性灰白髄炎

d)  エイズ

e)  腸管出血性大腸菌感染症

 

 

 

 

26. 正しいのはどれか。

(1)   咳やクシャミなどにより飛散する飛沫は患者周囲5m以内に落下する。

(2)   流行性耳下腺炎、水痘、風疹、麻疹などのワクチンはすべて不活化ワクチンである。

(3)      使用済み注射針は針捨て専用ボックスに捨てる。

(4)   口腔内の清潔保持は誤嚥性肺炎の防止に有効である。

(5)   結核性胸膜炎は肺結核である。


a (1)(2)  b (1)(5)  c (2)(3)  d (3)(4)  e  (4)(5)

 

 

(正答)

24.  a, c

25.  b

26.  d

 

 

 

【リンク】

血液凝固検査入門(図解シリーズ)

播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:14| 医師国家試験・専門医試験対策