2010年12月01日
造血幹細胞移植の種類:造血幹細胞移植入門(2)
造血幹細胞移植入門:造血幹細胞移植の種類
造血幹細胞移植(hematopoietic stem cell transplantation: HSCT)とは、白血病や再生不良性貧血などの血液難病を治すため、造血幹細胞が含まれる血液を移植する治療法です。
治療法として確立しており、通常は保険診療で行われます。
なお、腎細胞癌や膵癌、乳癌といった固形腫瘍や難治性自己免疫疾患にも、行われることがあります。
・自家 (または自己) (autologous) 造血幹細胞移植:移植する血液が元々患者自身のものである場合。
・同種 (allogeneic) 造血幹細胞移植:移植する血液を他人からもらう場合。
・同系 (syngeneic) 造血幹細胞移植:同種 造血幹細胞移植でもドナーが患者の一卵性双生児の場合。
・ドナー(donor):血液の提供者
・レシピエント(recipient)またはホスト(host):血液の受取手、つまり患者。
<造血幹細胞を含む血液の種類による分類>
・骨髄移植(bone marrow transplantation: BMT)
・末梢血幹細胞移植(peripheral blood stem cell transplantation: PBSCT)
・さい (臍) 帯血移植(cord blood transplantation: CBT)
たとえば、一卵性双生児以外の兄弟姉妹の骨髄を移植しますと、同種血縁者間骨髄移植になります。
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【リンク】金沢大学血液内科・呼吸器内科関連
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:15| 血液疾患(汎血球減少、移植他)