2011年01月01日
移植後合併症:造血幹細胞移植入門(14)
造血幹細胞移植入門:造血幹細胞移植移植後の合併症
造血幹細胞移植の主な副作用は、前処置による臓器障害、感染症、GVHDです(上図)。
再発死亡も多いです(造血幹細胞移植後の死因:造血幹細胞移植入門(7))。
移植直後は、抗がん剤や放射線治療などの影響で口の中や食道・胃・腸の粘膜がいたみ、口の中のいたみや吐き気、下痢などのため、ほとんど食事がとれなくなることがあります。口の痛みをとるため、モルヒネなど強い痛み止めが必要になることもあります。
また、肝臓が腫れて痛み、黄だんがあらわれる「肝中心静脈閉塞症(VOD)」といった病気が起こることもあります。
そのほか、腎臓の調子が悪くなり全身がむくむ、心臓や肺の調子が悪くなるなど、軽いものから命に危険が及ぶ重いものまで、移植直後は様々な副作用が起こります。
発熱や重い感染症がみられることもあり、抗生剤を含め様々な治療薬が用いられます。
治療薬の副作用がみられることもあります。
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【リンク】金沢大学血液内科・呼吸器内科関連
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:46| 血液疾患(汎血球減少、移植他)