金沢大学・血液内科・呼吸器内科
※記事カテゴリからは過去の全記事をご覧いただけます。
<< 前のエントリトップページ次のエントリ >>
2011年11月11日

慢性咳嗽:咳喘息・アトピー咳嗽・副鼻腔気管支症候群1

今回より、咳喘息・アトピー咳嗽・副鼻腔気管支症候群を、連載でアップさせていただきます。

 

咳1


咳喘息・アトピー咳嗽・副鼻腔気管支症候群(1):慢性咳嗽

8週間以上持続する咳嗽を慢性咳嗽と言います。

咳嗽に関するガイドライン:日本呼吸器学会咳嗽に関するガイドライン作成委員会編、日本呼吸器学会、東京、2005.

我が国では、慢性咳嗽の3大原因疾患は咳喘息(乾性咳嗽)、アトピー咳嗽(乾性咳嗽)および副鼻腔気管支症候群(湿性咳嗽)であり、これら3疾患で慢性咳嗽の90%程度を占めます(上図:本邦<北陸3県>における慢性咳嗽の原因疾患、以下文献より改変)

Fujimura M, et al. Importance of atopic cough, cough variant asthma and sinobronchial syndrome as causes of chronic cough in Hokuriku area of Japan. Respirology 10: 201-207, 2005

したがって、これらの3大原因疾患に熟知することは極めて重要です。


(続く)咳嗽の発生機序:咳喘息・アトピー咳嗽・副鼻腔気管支症候群2

 

【関連記事】  咳嗽の診断と治療
1)ガイドライン
2)咳嗽の定義 & 性状
3)急性咳嗽
4)遷延性咳嗽 & 慢性咳嗽
5)咳嗽の発症機序
6)診断フローチャート
7)咳喘息
8)アトピー咳嗽 vs. 咳喘息
9)副鼻腔気管支症候群(SBS)
10) 胃食道逆流症(GERD)
11)慢性咳嗽&ガイドライン

【リンク】
金沢大学 血液内科・呼吸器内科HP

金沢大学 血液内科・呼吸器内科ブログ

研修医・入局者募集

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:35| 咳嗽ガイドライン