金沢大学第三内科同門会報:臨床講義録
近く発刊される金沢大学第三内科同門会報の記事からです。
今回は、臨床講義録です。
平成22年度 臨床講義録
臨床講義は、医学科4年生を対象に冬学期(1月〜2月)に行われます。
22年度の中尾教授担当臨床講義は、急性骨髄性白血病、バーキットリンパ腫、多発性骨髄腫の患者さんにご協力をいただきました。
また、主治医の先生方には、患者さんの紹介や資料の準備等ご協力をいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。
さて、私は平成22年度初めて臨床講義係を務めました。
ほぼ10年ぶりの“講義”に些か緊張して望みましたが、学生達の進行するプレゼンテーションの(それなりの)まとまり方に驚きました。
おそらくこの文章を読んでおられる多くの方と同様、自分が学生の時に講義を受けた記憶はほとんどありませんが(ちなみに私は平成14年卒です)、学生のうちにパワーポイントでプレゼンをするような機会はなかったと思います。
5年生で行う臨床実習でのプレゼンや、医師になってからの学会発表等のよい予行演習になっているのではないかと思われます。
また、インターネットでの文献検索やup to date、NCCN guidelineといった最新の医学情報へのアクセスも行えるようになっており、そういった疾患、治療の知識をまとめることも学生にとってよい経験になっています。
替わって十分でないと感じられるところは、やはり患者さんとの応答です。
特に診察は、実習では学生同士でやっているはずなのですが、ベッドサイドに行っても学生同士で相談したり、手順がバラバラであったりで、こちらのサポートがないと進められないことが多いようでした。
初期臨床研修制度が開始されてもうすぐ10年になります。
いわゆる入局が遅くなったわけですが入局希望者のリクルートはむしろ早まり、5年生を対象とした各医局の勧誘活動が盛んに行われています。
その点から言うと、臨床講義は入院患者を担当する若手〜中堅のDrと学生が初めてコンタクトをとる貴重な機会であると考えられます。
引き続き関係の方々のご協力をお願いいたします。
(平成22年度臨床講義係 大畑欣也)
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:14| その他