金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2013年10月02日

血液内科試験:輸血学

平成25年度 内科学卒業試験(BSL評価試験)血液内科学

平成25年9月10日(火)

 

同種骨髄移植を行う際、移植(輸注)する骨髄液から血球除去が不必要なドナー/レシピエントの血液型組合せはどれか。一つ選べ。なお、A+はA型RhD陽性を指す。

a.    A+/B+
b.    B+/A+
c.    AB+/A+
d.    A+/AB+
e.    O+/O-

(正答)d

 

造血幹細胞移植後の移植片対宿主病(GVHD)に関する下記の記述について、誤っているのはどれか。一つ選べ。


a.    急性GVHDは移植後100日以内に起こりやすい。
b.    慢性GVHDは移植後100日以降に起こりやすい。
c.    急性GVHDの主な標的臓器は、皮膚・肝・腸管である。
d.    GVHDの標準予防法は、シクロスポリン(またはタクロリムス)+短期メトトレキセート療法である。
e.    HLA一致同胞間骨髄移植後急性GVHDとHLA一致非血縁者間骨髄移植後急性GVHDの頻度は同じである。

(正答)e

 

アルブミンの不適切使用例はどれか。一つ選べ。

a.    重症熱傷
b.    出血性ショック
c.    蛋白質源としての栄養補給
d.    人工心肺を使用する心臓手術
e.    肝硬変に伴う難治性腹水に対する治療

(正答)c

 

輸血に関して正しいのはどれか。一つ選べ。

a.    輸血した血小板の1/10は脾臓で捕捉される。
b.    新鮮凍結血漿製剤は融解後3時間以内に輸注する。
c.    造血幹細胞移植時の輸血療法は、血小板輸血より赤血球輸血が中心となる。
d.    Corrected count increment (CCI)の計算は、赤血球輸血効果の評価に役立つ。
e.    体重40 kgの患者に赤血球製剤を2単位輸血すれば、Hbは約1 g/dL上昇する。

(正答)b





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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:46| 医師国家試験・専門医試験対策