2013年12月11日
金沢大学血栓止血研究室(3)DIC
金沢大学血栓止血研究室(2)新規経口抗凝固薬より続く。
血栓止血研究室(血管診療グループ)(3)播種性血管内凝固症候群(DIC)
さて、当研究室の医局員スタッフは学内外を合わせて計10人で、大学には、朝倉、森下、林、門平(敬称略)の計4人が在籍しています。
またこれまでに、薬学部修士課程大学院生13人との共同研究を行ってきました。
保健学科、検査部との共同研究も継続されています。
研究助手の穴田は、長きにわたり研究室のため縁の下の力者として活躍してもらっており、彼女なしでは研究室は運営できないという状況にあります。
当研究室は、一貫して「血栓症の克服」に向けて研究を進めています。
特に、DIC病態解析と治療法の改善、抗リン脂質抗体症候群(APS)の病態解析・臨床、血栓性疾患の病態解析、凝固異常症の遺伝子解析は、私達が最も力を入れているところです。
播種性血管内凝固症候群(DIC)研究に関しては、日本血栓止血学会 学術標準化委員会(SSC)の「DIC部会」の部会長として朝倉が4年間の任期を全うしました。
その間、日本における一般内科や血液内科領域のみならず、救急・外科・臨床検査などの種々領域でのDICの臨床、研究が大きく向上しました。
この向上には、前述のrTMの果たした役割も大変に大きかったと思います。
現在は、日本血栓止血学会の諮問機関として「DIC診断基準作成委員会」(委員長:朝倉)が結成されて、長らく用いられてきた旧厚生省DIC診断基準の改訂までもう一歩のところまで来ています。
<リンク>:臨床に直結する血栓止血学
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:43| 血栓止血(血管診療)