金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2014年01月20日

ASCO(アメリカ臨床腫瘍学会)2013に参加して(3)

ASCO(アメリカ臨床腫瘍学会)2013に参加して(2)から続く。


「ASCO(アメリカ臨床腫瘍学会)2013に参加して」(3) 
by 米田太郎

写真1

ASCOは毎年、シカゴで開催されており、会場はミシガン湖畔にある。

会場の横が湖畔のベランダのようになっており、広大なミシガン湖の水平線が望めた。

そんな環境で多くの講演ならびにポスター、ポスターセッションが繰り広げられた。

世界の第一線の先生方が慣れた感じで講演を進めていく様子を目の当たりにした。

演題も持たずにASCOに来ている自分がなんだか寂しい感じがした。

その思いは今も鮮明に胸の中に残っている。

例えは古いが「いつかはクラウン、いつかはASCO」である。


ASCO期間中、夕方は薬剤メーカーの日本人向けの肺癌関連の講演やワークショップがあった。

特にワークショップは刺激的であった。

シカゴに行って日本人だけのワークショップなんてと思いながらいざ参加してみると、同世代くらいの医師たちが、統計の話や臨床試験の話などで我こそはとディスカッションしていた。

その様子は「この人達は今後日本の肺癌次世代を担う人なんだなあ」と自分が参加しておきながら思ってしまい、まさに外野席からの観戦状態であった。


最終日は摩天楼の町シカゴの象徴である2展望台のうち「ジョンハンコックビル」を曽根先生と行った。

今回ASCOに出席させていただき、肺癌の知見を得ること以外に、今後の自分の目指すべき目標がイメージできたことは大きいお土産であった。




<リンク>「臨床に直結する血栓止血学」

血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)
金沢大学血液内科・呼吸器内科HP
金沢大学血液内科・呼吸器内科ブログ
研修医・入局者募集

参考:血栓止血の臨床日本血栓止血学会HPへ)
 

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:39| その他