金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2014年09月19日

血液内科学卒業試験:貧血とLDHの上昇

平成26年度 血液内科学卒業試験(BSL評価試験)
平成26年9月9日(火)(60分間)

52歳の女性。

数年前から家族に顔色不良を指摘されていたが放置していた。

1か月前の検診で貧血を指摘されたため近医を受診したところ、貧血とLDHの上昇を指摘されたため、血液内科に紹介された。

血液検査では白血球数2.500、赤血球数260万、ヘモグロビン8.6 g/dl、ヘマトクリット32.0%、網状赤血球数2.8万、血小板数9.6万、LDH 1240 IU/lであった。

既往歴に特記すべきことはない。

総ビリルビン 2.0 mg/dl、間接ビリルビン1.2 mg/dl、ハプログロビン10 mg/dl以下であった。骨髄塗抹Giemsa標本をスライド@に示す。


1-1 診断のために優先的に行うべき項目はどれか。3つ選べ。

(1)    骨髄染色体分析
(2)    口腔内の観察
(3)    血中ビタミンB12測定
(4)    上部消化管内視鏡
(5)    クームス試験

a (1), (2), (3) b (1), (2), (5) c (1), (4), (5)  d (2), (3), (4) e (3), (4), (5)


(正答)d



1-2. 本疾患で予想される血球の異常構造物はどれか。3つ選べ。

(1)    カボット環
(2)    デーレ小体
(3)    ハインツ小体
(4)    ハウエルジョリー小体
(5)    好塩基性斑点

a (1), (2), (3) b (1), (2), (5) c (1), (4), (5)  d (2), (3), (4) e (3), (4), (5)

(正答)c



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参考:血栓止血の臨床日本血栓止血学会HPへ)
 

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:51| 医師国家試験・専門医試験対策