2014年12月13日
富山労災病院便り(2)黒部の太陽
富山労災病院便り(1)魚津市より続く。
富山労災病院便り(2)
当院の設立の由来は、かつて石原裕次郎主演の映画「黒部の太陽」にもなった黒部第四ダムの建設工事です。
当時の難工事で、残念ながら多数の死傷者が発生しました。
当院は、その傷病者の診療を行うために、昭和33年に設立されました。
傷病者は、当院の前にある小学校の校庭へ、ヘリで緊急輸送され、当院からストレッチャーで迎えに行き、病院へ収容しました。
ということで、当初は整形外科と内科で、かつ当時の労働省の特殊法人として開設されました。
その後、黒部ダム工事関連はもとより、全国のトンネル工事にて、粉じん暴露を受けた多数の労働者で、代表的職業性呼吸器疾患であるじん肺を発症してしまった患者様の診療を、現在まで行っています。
現在、当院は、厚労省管轄の独立行政法人の病院として、かつ労災患者の割合はまだ一般の総合病院の約4倍ですが、通常の市民病院としての役割を担っています。
なお、魚津市には急性期総合病院は当院のみです。
全国労災病院群では一等最初、富山県内でも初めてでしたが、平成9年にPETが導入され、私も呼吸器を含む一般診療に、またアスベスト関連疾患の診断に重宝しています。
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<リンク>推薦書籍「臨床に直結する血栓止血学」
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参考:血栓止血の臨床(日本血栓止血学会HPへ)
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:02| その他