2015年01月05日
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科):教授の仕事
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報原稿からです。
<教授便り>(2) 教授の仕事
何年か前、私が顧問をしている剣道部のある部員がベッドサイドの臨床実習で三内に回ってきた時、普通の人なら聞きにくいことをストレートに聞いて来たことがありました。
「先生は週に2回の外来と週に1回の病棟回診以外は診療されていないようですが、その他の時間は何をしているのですか」という質問です。
そう言われてみると、教授の仕事というのは分かりにくいところがあります。
病棟で患者さんを担当している訳ではないし、当直もない。
医局長のように、教室員と病院との間のトラブルを解消するために奔走している訳でもありません。
実際のところ教授に就任して間もない頃は、それまで定期的に行っていたアルバイトや当直がなくなった分、随分時間に余裕ができたような気がしたものです(外勤は当時も今も移動時間を含めて月に7時間しています)。
しかし、それは最初の数か月だけでした。
そのうちに、おそらく就任したばかりということで免除されていた学内の委員長役が次々と回ってくるようになりました。
講義の準備に時間がかかることは覚悟していたのですが、予想以上に時間がかかったのは学位審査です。
自分の専門とはかけ離れた内容の学位研究であっても、当時はナンバー内科の教授ということで他の内科の審査員役はほとんど私のところに回ってきました。
その結果、学位審査が多い年度末は他領域の論文を読むだけで時間が過ぎていきました。
<リンク>推薦書籍「臨床に直結する血栓止血学」
血液凝固検査入門(図解シリーズ)へ
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)へ
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参考:血栓止血の臨床(日本血栓止血学会HPへ)
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:18| 研修医の広場