2015年01月28日
心房細動の抗凝固療法と血中D-ダイマー
心房細動に対する抗凝固療法において、血中Dダイマー測定の意義を論じた論文を紹介させていただきます。
上図の左は、抗凝固療法(Oral anticoagulant therapy: OAT)開始前の血中D-ダイマーのレベルをみています。心血管イベントをおこした症例では、抗凝固開始前から血中D-ダイマーが有意に高値になっています。
右の図では、抗凝固療法中においても、心血管イベントをおこした症例では、血中D-ダイマーが有意に高値になっています。
ただし、多変量解析を行った結果では、抗凝固療法中のD-ダイマー高値のみが、心血管イベント発症予知マーカーでした。
抗凝固療法中を行っていても、依然としてD-ダイマー高値の患者さんは注意が必要ということになります。
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参考:血栓止血の臨床(日本血栓止血学会HPへ)
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:01| 血栓性疾患