2015年01月29日
心房細動の心血管イベントと血中D-ダイマー
今回、紹介させていただく論文は、一つ前の記事(心房細動の抗凝固療法と血中D-ダイマー)とは違いますが、やはり心房細動における血中D-dimer(D-ダイマー)測定の意義を論じています。
黒の棒グラフは心血管イベントを起こした症例、グレイの棒グラフは心血管イベントを起こしていない症例です。
この検討では、4ヶ月ごとに、血中D-ダイマー測定を繰り返している点が注目されます。
その結果、心血管イベントを起こした症例では、実はイベント発症直前の血液検査で実はすでに血中D-ダイマーが高値でした。
血中D-ダイマー測定を定期的に行うことで、心血管イベント発症を予知できることになります。
大変に興味ある報告ではないかと思います。
<リンク>推薦書籍「臨床に直結する血栓止血学」
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参考:血栓止血の臨床(日本血栓止血学会HPへ)
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:04| 血栓性疾患