2015年05月04日
出血性疾患の種類と治療(1)出血性素因の原因
<出血性疾患の種類と治療>(1) 出血性素因の原因
出血性素因は、その原因によって疾患が分類されます。
出血に対する対処法(治療)も、出血の病態によって異なってきます。
出血性素因の原因と疾患----------------------------------------------------------------------
1) 血小板数数の低下
・ 特発性血小板減少性紫斑病(ITP)
・ 血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)
・ 造血器悪性腫瘍
・ 再生不良性貧血 など。
2) 血小板機能の低下
・ 血小板無力症(先天性)
・ Bernard-Soulier症候群(先天性)
・ von Willebrand病(先天性)
・ NSAID(非ステロイド系消炎鎮痛剤)(アスピリンなど)内服
・ 尿毒症 など。
3) 凝固異常
・ 血友病A(先天性)
・ 血友病B(先天性)
・ 後天性血友病
・ ビタミンK欠乏症など。
4) 線溶過剰亢進
・ 線溶亢進型DIC(ただし、1)3)の要素もある)など。
5) 血管壁の異常
・ アレルギー性紫斑病(Schoenlein-Henoch紫斑病)
・ 単純性紫斑
・ 老人性紫斑
・ 遺伝性出血性毛細血管拡張症(オスラー病)(先天性) など。
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(備考)
先天性出血性疾患は、括弧書き(先天性)した。その他は、後天性出血性疾患である。
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:52| 出血性疾患