近況報告:金沢大学第三内科同門ドクター(4)
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の同門会報原稿からです。
近況報告:金沢大学第三内科同門ドクター(インデックス)
近況報告(4) by 望月 康弘
血液内科の患者さん
「静岡には大井川の近くに志太 ( しだ ) 杜氏と呼ばれる人達がいたようだが,2011 年増井 浩二杜氏が亡くなられた後,現在酒を醸している志太杜氏はいないはずだ」
「それは寂しい限りですね」
「確かにな。
でも静岡が北陸に勝るとも劣らない名醸地であることは確かなんだ」
「それで飲んだくれてばかりいるんですね。
代わりに仕事はのんびりしてますよね」
「俺は飲んだくれてなんぞいない。
のんびりしているのは患者が少ないだけだ」
「確かに北陸にいた頃に比べると患者さん少ないですよね,
特に清水に来てから。
富山・福井はもちろんですが,能登にいた時も結構血液内科の患者さんいましたよねぇ。
私も書類書きが大変でしたもの」
「そうだなぁ。七尾の人口は 6 万人弱,血液内科は公立能登総合病院と恵寿総合病院の二つあったけど,結構忙しかったよなぁ。
現在の静岡市清水区は 24 万人弱で,血液内科のあるのはうちの静岡市立清水病院だけだから,相当な数の患者が来ても良さそうだが ・・・ 葵区や駿河区の病院に流れているんだろうな」
「清水のある静岡県中部の人口が 130 万人くらい,石川県は全体で 115 万人くらいでしょう?」
「そう,確かそんなもんだ」
「そんでもって静岡中部で血液内科の治療をしている病院は,うちを含めて 6 病院くらいですよね。やっぱりもっと患者さんが来てもいいんじゃないですか?
先生の態度に問題があるんじゃ ・・・」
「俺の態度に問題だぁ?
おれ様は富山でも福井でも能登でも静岡でも変わらない。
同じスタンスだ」
「そのおれ様がいけないんですよ。
スタンスを変えればいいじゃぁないですか」
「変える必要を感じない。
のんびり仕事が出来て結構なことじゃぁないか。
俺とお前の分の食い扶持以上は充分に稼いでいるし,これ以上忙しく仕事をする気はない。
出来高払いにして欲しいくらいだ」
近況報告:金沢大学第三内科同門ドクター(インデックス)
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:16| その他