近況報告:金沢大学第三内科同門ドクター(6)
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)の同門会報原稿からです。
近況報告:金沢大学第三内科同門ドクター(インデックス)
近況報告(6) by 望月 康弘
治療方針を一人で決めなくて済む
「じゃぁ何に助かっているんですか?」
「一番は治療方針を一人で決めなくて済むことだ。
初回治療で順調にいっているような患者はいいけど,途中で治療効果がなくなったり,再々発したりって言うややこしい状況になった患者さんの治療方針を自分一人だけで決めるのはさすがに胃が痛くなる」
「先生でも胃が痛くなるんですか?」
「痛くなるに決まってンだろう。
人生がかかってくるんだぞ,俺のか細い肩に。
結果が付いてこない時なんて最悪だ。
こっちが病気になりそうだよ」
「プールで泳いでいる先生の肩はいかついですけど」
「望月,お前話の腰を折るねぇ。
お前こそ秘書として性格変えることを考えた方がいいんじゃないの。
とにかく,自分だけで考えた訳ではないっていうことで安堵が得られるんだよ」
「そんなもんですか」
「そんなもん」
「吉田先生は後どれくらいいらっしゃるんでしょう」
「本人は,ここではまだ自分より歳を食ってる患者の方が多いから,後 1 年は仕事するって言ってたぞ」
「1 年して吉田先生がいなくなったら,また胃が痛くなりますね」
「そうだなぁ,自分の健康のことを考えると,その頃また誰かに来てもらうか」
「吉田先生みたいに臨床やりたいって人ばかりじゃぁ無いと思いますよぉ」
「いや,自分の体を考えるに相談役が是非必要だ。
じゃぁ望月,お前が次誰か来たくなるような環境作りに励め。
これは命令だからな」
近況報告:金沢大学第三内科同門ドクター(インデックス)
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:33| その他