金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2015年10月31日

症例から学ぶDIC(1)症例1の提示

症例(1)

症例から学ぶ播種性血管内凝固症候群(DIC)(インデックス)

患者:60歳代、女性
主訴:悪寒
既往歴:特記事項なし。
家族歴:特記事項なし。

現病歴:
平成○年11月25日から頻尿、排尿時痛あり。
11月26日から、悪寒、左腰部痛、下痢が出現。
11月27日当院受診。
泌尿器科にて左尿管結石が指摘された。
収縮期血圧60mmHgとショック状態となり、血液検査にて異常所見がみられたため、当科に紹介、緊急入院となった。

入院時現症:
体温38.3℃、脈拍126/分、呼吸数24回/分、収縮期血圧60mmHg、左肋骨椎体角の叩打痛あり、出血症状なし。

入院時検査所見

1



血小板数が数万にまで低下している。

FDP&Dダイマーは上昇しているが軽度に留まっている。

強い炎症反応を反映してフィブリノゲンは上昇している。

腎障害がみられ、アルブミンは2.4g/dLにまで低下している(顕微鏡的血尿はあるが、その他の出血症状はみられていない)。

血液培養、尿培養では大腸菌が検出された。

アンチトロンビン活性は明らかに低下している。

症例から学ぶ播種性血管内凝固症候群(DIC)(インデックス)
 

 <リンク>
血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:23| DIC