超高齢社会を見据えた未来医療予想図(25)市民主導
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報からです。
今回は、特別講演です。
飯島勝矢先生 特別講演
(金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会:平成27年6月21日)
超高齢社会を見据えた未来医療予想図(25)市民主導
〜フレイル予防からケアまでを俯瞰した地域包括ケアシステム構築〜」
<市民主導>
この三位一体、栄養(食・口腔)、運動、社会参加。
今こういうコミュニティーの地域参加とされる場でこのTシャツを着た方々、市民サポーター達が自分たちの手でやって専門職が基本的に不要という気運作り、モデル作りをやっています。
これはまだまだスタートしたばかりで、より上流の市民主導の介護予防事業、健康増進事業の成果を出したいです。
これは成果を出さないと、笑われちゃうので、何かワイワイ楽しい場で作っただけでしょって言われちゃう。
ですから、やっぱり継続性をどういう風に出せるのか取り組んでいる最中です。
<最後に>
前半戦に比較的弱っても安心と、後半戦に、川上に視点を合わせた予防運動論という事で話しました。
同じ大学人ではありますが、医学部の枠から出てジェロントロジーという独特の集団の所に身を投じてデータを集めて解析して、それを地域にどう落とし込むのかって所を毎日汗かいている特殊なやつがいるので、その話を聞いて頂いたという事です。
一番上段に最先端と最前線です。
当然最先端を狙わなければいけません。
どんな研究も最先端を狙わなければいけないと思います。
ただもう一つ、現場の最前線のデーターももっと使わなければならないと思います。
大学病院に来る患者さんのデーターも必要ですが、コミュニティーの方々のデータも同意を得て、共感したうえで使っていかなければいけません。
これから社会参加という処方箋をどれだけ切って行けるのかです。
我々が純粋にきれる処方箋ではないので、行政中心にですが、アカデミアも力を貸していってどういう風にそういう場を作って行くのかです。
食べる事にどうやってこだわっていくのか、それを市民が食いつくようなネタでどういう風に新しい風を入れていくのかという事かと思います。
そこには縦断追跡調査のエビデンス蓄積も必要ですし、そこに運動論も必要かと思います。
★ 本稿は、東京大学 高齢社会総合研究機構 飯島勝矢先生のご講演をを拝聴した事務局が原稿化したものです。もし内容に不正確な部分があった場合には当事務局の責任ですので、ご容赦お願いします。
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 07:20| その他