金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2016年07月16日

血管内皮の抗血栓作用と向血栓作用

平成28年度血液内科学系統講義試験
細胞移植学(血液内科)
平成28年7月13日(水)


問28.    血管内皮の抗血栓作用と関連しているのはどれか。1つ選べ。

a.    組織因子(TF)
b.    エンドセリン(ET)
c.    トロンボキサンA2(TXA2
d.    プロスタサイクリン(PGI2
e.    プラスノゲンアクチベーターインヒビター(PAI)



(解説)

a.    組織因子(TF)は、内因系凝固機序を活性化させる。
b.    エンドセリン(ET)は血管収縮作用があり、向血栓性に作用する。
c.    トロンボキサンA2(TXA2)は、血小板機能亢進作用や血管収縮作用を有している。向血栓性に作用する。
d.    プロスタサイクリン(PGI2)は、血小板機能抑制作用や血管拡張作用を有している。抗血栓性に作用する。
e.    プラスノゲンアクチベーターインヒビター(PAI)は、組織プラスノゲンアクチベータと1対1結合することで、抗線溶作用を発揮する。


(正答)
d


 <リンク>
血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:03| 医師国家試験・専門医試験対策