金沢市医師会 金沢医学館記念医学賞受賞
朝倉英策(金沢大学附属病院 血液内科)が、金沢市医師会 金沢医学館記念医学賞を受賞しました。
(平成20年11月9日:金沢ニューグランドホテル)。
受賞内容「播種性血管内凝固症候群の病態解析および新規治療法の開発」
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 19:43 | 血栓止血(血管診療) | コメント(0) | トラックバック(0)
金沢大学検査部からの欧文論文 by 若手技師(血栓止血研究室との共同研究)
当科(金沢大学 血液内科・呼吸器内科)の血栓止血研究室と、当院(金沢大学附属病院)検査部は、20年以上にわたって共同研究をさせていただいています。
その結果として、これまでに数々の研究成果を世界に発信してまいりました。
さてこの度、当院検査部において、吉田知孝技師長の御指導のもと、若手の表美香技師が忙しい業務の合間を縫って欧文論文を書いてくれました。そしてついに先日、Thromb Res(←クリック)という血栓止血学の専門誌にpublishされました。
検査技師の方(大変お若い方です)が、筆頭著者として欧文論文をpublishしたというのは、まさしく快挙と言えます。
この場を借りて、快挙に拍手を送りたいと思います。
このあと、第2弾、第3弾、。。。。と検査部から発信されていくものと期待しているところです。
金沢大学 血液内科・呼吸器内科HPのトップページへ
金沢大学 血液内科・呼吸器内科ブログのトップページへ
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 06:30 | 血栓止血(血管診療) | コメント(0) | トラックバック(0)
汎血球減少(骨髄不全):再生不良性貧血、MDS、PNH
骨髄不全とは:
血球減少を呈する疾患のうち、その原因が血球の破壊の亢進や、骨髄の占拠性病変による二次的な造血障害ではなく、造血幹細胞の減少や質的異常のために血球産生が持続的に減少した状態。
一般には:
1) 再生不良性貧血(aplastic anemia:AA)
2) 骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndrome:MDS)
3) 発作性夜間血色素尿症(paroxysmal nocturnal hemoglobinuria:PNH)
などの特発性の造血障害を表しているが、これらの疾患は互いの境界が必ずしも明瞭ではなく、相互に移行することがある。
共通点:
免疫病態による造血障害と、造血幹細胞自身の異常による造血障害が混在している。
(→近年では骨髄不全または骨髄不全症候群として一括して呼ばれることが多い)
ポイント:
日常診療では骨髄不全という漠然とした症候群の中に診断を押し込めるのではなく、下記の鑑別が重要。
1) 免疫抑制療法を中心とする薬物療法によって治せる骨髄不全
2) 薬物療法では治せない(造血幹細胞移植を必要とする)骨髄不全
なお、この内容に関する本格記事は、以下のNETセミナーから御覧いただけます。
NETセミナー:汎血球減少のマネジメント(特に骨髄不全について)← クリック
金沢大学 血液内科・呼吸器内科HPへ← クリック
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 06:11 | 血液疾患(汎血球減少、移植他) | コメント(0) | トラックバック(0)