金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2009年9月19日

北陸造血細胞移植研究会:検討症例募集


第9回北陸造血細胞移植研究会 検討症例募集のご案内


北陸造血細胞移植研究会を下記の通り開催する運びとなりました。つきましては、会員の先生方から造血細胞移植に関しての問題症例、特殊な症例などの演題募集を行います。

治療等でご苦労なさっていて、広く意見を求めたい症例等ありましたら、是非ご応募ください。
スライドは必ずしも準備していただく必要はなく、生データの提示でも結構です。


日時:平成21年11月7日(土)16:00〜(予定)
場所:金沢ニューグランドホテル 5階 『銀扇』



テーマ:造血細胞移植に関する問題症例・特殊症例

募集演題:2〜3題

応募期限:平成21年10月16日(金)

送 付 先:
金沢大学附属病院 輸血部内
北陸造血細胞移植研究会 事務局  高見 昭良
E-Mail  takami@med3.m.kanazawa-u.ac.jp



特別講演/18:00〜19:00

演 者 
慶應義塾大学医学部 血液内科  森 毅彦先生

「当院における移植前処置の工夫と感染症対策」


情報交換会/19:00〜 5階 「銀扇」 
会費:1,000円

当番世話人
中尾眞二 (金沢大学 細胞移植学)
事務局
高見 昭良 (金沢大学附属病院 輸血部)

共催  北陸造血細胞移植研究会/協和発酵キリン株式会社



検討希望症例 申し込み(以下の内容をA4 1枚で)
御氏名:
御所属:
症 例:
診 断:
既往歴:
現病歴:
検査成績:
経 過:
問題点:
   


【リンク】

金沢大学 血液内科・呼吸器内科ホームページ

金沢大学 血液内科・呼吸器内科ブログ

研修医・入局者募集

 


投稿者:血液内科・呼吸器内科at 06:33 | 研究会・セミナー案内

血友病A&B:医師国家試験 問題対策

先天性出血性疾患:国試験対策から続く。


医師国家試験問題対策インデックスページ)へ ← 国試対策インデックスページの記事にリンクしています。

血液凝固検査入門(インデックスページ) こちらのシリーズ記事もご参考となれば幸いです。

 

<医学部学生対象>
血液内科(血栓止血領域)(8)

 

血友病 A & B 【頻出】【重要疾患】

先天性出血性素因の中で最も高頻度。重篤な出血傾向をきたす。

発症頻度は,血友病A:血友病B = 5:1

どちらも臨床症状は全く同じ。


1)ともに伴性劣性遺伝の出血性疾患.

患者は男性母親がキャリアー【必須】
母方の男性血縁者に出血者がみられることが多い。
突然変異も20% → この病気がなくならない理由。 


2)関節内
出血が特徴的【重要】で、繰り返すと関節拘縮

その他、筋肉内出血、皮下出血などの深部出血。

(参考)点状出血は、血小板の数or機能低下で見られ,血友病ではまず見られない


3)
APTTの延長PT、出血時間は正常【重要】


4)凝固因子活性
血友病A:第VIII因子の低下
血友病B:第IX因子の低下


5)
治療は出血時の第VIII(IX)因子濃縮製剤輸注

 

<血友病治療の問題点>

 1. インヒビター(同種抗体)の発生

血友病の輸注療法中に中和抗体であるインヒビターが出現することに伴い、輸注療法の効果が極端に減弱する。
抗体の力価はベセスダ単位で表現される.

(対策)

バイパス製剤:活性型第VII因子製剤(商品名:ノボセブン)など

インヒビターを中和する量を上のせした、超大量の濃縮製剤投与,


2. HIV、HCVなどのウイルス感染症

・現在は問題ない.
特に、HCVによる慢性肝炎、肝硬変は深刻。
 



(続く)
von Willebrand病


 【関連記事】

血液凝固検査入門(インデックスページ)ー図解ー

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研修医の広場金沢大学第三内科 当科での研修の様子をご覧いただくことができます。


投稿者:血液内科・呼吸器内科at 06:33 | 医師国家試験・専門医試験対策 | コメント(0)

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