北陸造血細胞移植研究会:検討症例募集
第9回北陸造血細胞移植研究会 検討症例募集のご案内
北陸造血細胞移植研究会を下記の通り開催する運びとなりました。つきましては、会員の先生方から造血細胞移植に関しての問題症例、特殊な症例などの演題募集を行います。
治療等でご苦労なさっていて、広く意見を求めたい症例等ありましたら、是非ご応募ください。
スライドは必ずしも準備していただく必要はなく、生データの提示でも結構です。
日時:平成21年11月7日(土)16:00〜(予定)
場所:金沢ニューグランドホテル 5階 『銀扇』
テーマ:造血細胞移植に関する問題症例・特殊症例
募集演題:2〜3題
応募期限:平成21年10月16日(金)
送 付 先:
金沢大学附属病院 輸血部内
北陸造血細胞移植研究会 事務局 高見 昭良
E-Mail takami@med3.m.kanazawa-u.ac.jp
特別講演/18:00〜19:00
演 者
慶應義塾大学医学部 血液内科 森 毅彦先生
「当院における移植前処置の工夫と感染症対策」
情報交換会/19:00〜 5階 「銀扇」
会費:1,000円
当番世話人
中尾眞二 (金沢大学 細胞移植学)
事務局
高見 昭良 (金沢大学附属病院 輸血部)
共催 北陸造血細胞移植研究会/協和発酵キリン株式会社
検討希望症例 申し込み(以下の内容をA4 1枚で)
御氏名:
御所属:
症 例:
診 断:
既往歴:
現病歴:
検査成績:
経 過:
問題点:
【リンク】
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 06:33 | 研究会・セミナー案内
血友病A&B:医師国家試験 問題対策
先天性出血性疾患:国試験対策から続く。
医師国家試験問題対策(インデックスページ)へ ← 国試対策インデックスページの記事にリンクしています。
血液凝固検査入門(インデックスページ) ← こちらのシリーズ記事もご参考となれば幸いです。
<医学部学生対象>
血液内科(血栓止血領域)(8)
血友病 A & B 【頻出】【重要疾患】
先天性出血性素因の中で最も高頻度。重篤な出血傾向をきたす。
発症頻度は,血友病A:血友病B = 5:1
どちらも臨床症状は全く同じ。
1)ともに伴性劣性遺伝の出血性疾患.
・患者は男性、母親がキャリアー【必須】
・母方の男性血縁者に出血者がみられることが多い。
・突然変異も20% → この病気がなくならない理由。
2)関節内出血が特徴的【重要】で、繰り返すと関節拘縮
・その他、筋肉内出血、皮下出血などの深部出血。
(参考)点状出血は、血小板の数or機能低下で見られ,血友病ではまず見られない.
3)APTTの延長 (PT、出血時間は正常)【重要】
4)凝固因子活性
・血友病A:第VIII因子の低下
・血友病B:第IX因子の低下
5)治療は出血時の第VIII(IX)因子濃縮製剤輸注
<血友病治療の問題点>
1. インヒビター(同種抗体)の発生
血友病の輸注療法中に中和抗体であるインヒビターが出現することに伴い、輸注療法の効果が極端に減弱する。
抗体の力価はベセスダ単位で表現される.
(対策)
・バイパス製剤:活性型第VII因子製剤(商品名:ノボセブン)など
・インヒビターを中和する量を上のせした、超大量の濃縮製剤投与,
2. HIV、HCVなどのウイルス感染症
・現在は問題ない.
・特に、HCVによる慢性肝炎、肝硬変は深刻。
(続く)
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研修医の広場(金沢大学第三内科) ← 当科での研修の様子をご覧いただくことができます。
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 06:33 | 医師国家試験・専門医試験対策 | コメント(0)