2008年10月03日
ヘパリン類の特徴(表):フラグミン、クレキサン、オルガラン、アリクストラ
今回は、ヘパリン類である未分画ヘパリン(標準ヘパリン)、低分子ヘパリン(フラグミン、クレキサン)、オルガラン、アリクストラにつきまして、その特徴を表にしてみました。
このブログでの、このような形での表は 初めてではないかと思います。
体裁は今一かもしれませんが、割と役に立つ表になっているのではないかと思います。
ヘパリン類 |
(標準ヘパリン) |
低分子ヘパリン (ダルテパリン/ エノキサパリン) |
ダナパロイド |
フォンダパリヌクス |
商品名 |
ヘパリン | フラグミン/クレキサン | オルガラン | アリクストラ |
適応症 | ・DIC | ・フラグミン: DIC、血液体外循環時の還流血液の凝固防止(欧米ではDVTも) |
・DIC(欧州ではDVTも) | ・下肢整形外科および腹部外科術後のVTE発症抑制 |
・体外循環の血液凝固防止(透析) | ・クレキサン: 下記の下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制(股関節全置換術 、膝関節全置換術、股関節骨折手術)
|
|||
・血栓症の予防と治療 | ||||
抗Xa/トロンビン比 | 1:1 | 2〜5:1 | 22:1 | 7,400:1 |
半減期 | 0.5〜1時間 | 2〜4時間 | 20時間 | 17時間 |
用法・用量 | 5〜10単位/kg/時間持続点滴(DIC) | ・フラグミン:75単位/kg/24時間(DICに対して) ・クレキサン:2,000IU(20mg)×2回皮下注(術後DVT予防として) |
1,250単位×2回静注(DIC) | 2.5mg(1.5mg)×1回皮下注(術後DVT予防として) |
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 06:32| 抗凝固療法 | コメント(0) | トラックバック(0)