2008年12月17日
播種性血管内凝固症候群(DIC):病態の共通点と相違点(図解24)
播種性血管内凝固症候群(disseminated intravascular coagulation:DIC)は、臨床例であってもモデルであっても、共通点と相違点があります。
全DIC例に共通してみられることとしては、基礎疾患の存在、全身性持続性の極端な凝固活性化状態を挙げることができます。基礎疾患のないDICは存在しません。また、凝固活性化の所見が無ければ、他にDICを疑わせる所見がいくらあったとしてもDICとは言えません。
一方で、個々のDICによって異なる所見としましては、線溶活性化の程度、出血症状・臓器症状の出現の仕方、病理学的な血栓形成の程度をあげることができます。
これらの詳細は既に記事にさせていただいた通りです(播種性血管内凝固症候群(DIC)【図説】)。
さて、DICの適切な治療を行うためには、DICの適切な診断が必要です。
DICの診断に最もポイントとなるのは何でしょうか?
もちろん臨床症状ではありません。
DICは極めて予後不良の症候群です。
臨床症状が出現する前にDICと診断して治療を開始することが予後の改善につながっていきます。
そのためには。。。(続く)
以下で、DIC関連記事とリンクしています。
NETセミナー:「DICの病態・診断」へ
NETセミナー:「DICの治療戦略」へ
播種性血管内凝固症候群(DIC)【図説】へ(シリーズ進行中)
DIC(敗血症、リコモジュリン、フサン、急性器DIC診断基準など)へ
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 05:20| 播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解) | コメント(0) | トラックバック(0)