金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2009年02月07日

咳嗽の定義 & 性状:咳嗽の診断と治療(2)

ガイドライン:咳嗽の診断と治療(1)からの続きです。


「咳嗽に関するガイドライン」に関連した記事を続けます。今回は咳嗽の定義と性状です。



【咳嗽の定義】

<咳嗽の持続期間>

● 急性咳嗽 (acute cough):3週間未満の咳嗽。

● 遷延性咳嗽 (prolonged cough):3週間以上持続する咳嗽。

● 慢性咳嗽 (chronic cough):8週間以上持続する咳嗽。



<咳嗽の性状>


● 乾性咳嗽
喀痰を伴わない、あるいは少量の漿液性喀痰を伴う咳嗽。
咳嗽そのものが苦痛となる病的咳嗽です。咳嗽そのものが治療対象となります。

● 湿性咳嗽
喀痰を喀出するための咳嗽。
生体防御機構としての生理的咳嗽です。気道の過分泌が治療対象となります。

● 狭義の慢性咳嗽
8週間以上持続する咳嗽が唯一の症状であり、胸部単純X線検査やスパイログラフィーなどの一般検査や身体所見では原因を特定できない咳嗽です。



(続く)

 

【シリーズ】  咳嗽の診断と治療

1)ガイドライン

2)咳嗽の定義 & 性状

3)急性咳嗽

4)遷延性咳嗽 & 慢性咳嗽

5)咳嗽の発症機序

6)診断フローチャート

7)咳喘息

8)アトピー咳嗽 vs. 咳喘息

9)副鼻腔気管支症候群(SBS)

10) 胃食道逆流症(GERD)

11)慢性咳嗽&ガイドライン

 

【関連記事】 好酸球性下気道疾患

1)概念 & β2-刺激薬の特徴

2)咳喘息

3)アトピー咳嗽 & 非喘息性好酸球性気管支炎

4)咳喘息・アトピー咳嗽・非喘息性好酸球性気管支炎の関係

 


【関連記事】NETセミナー

慢性咳嗽の診療

非小細胞肺癌治療の最前線

肺がんに気づくサイン

 

 
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 06:10| 咳嗽ガイドライン | コメント(0) | トラックバック(0)

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