2009年05月12日
同種造血幹細胞移植&ワクチン療法:金沢大学 血液・移植研究グループ紹介(3)
骨髄不全:金沢大学 血液・移植研究グループ紹介(2)から続く
当科の血液・移植研究室の紹介の続編です。
関連記事:
【金沢大学 血液・移植研究グループ】(3)
<同種造血幹細胞移植>
がん監視機構・自己免疫疾患の疾患感受性・感染免疫・臓器移植に影響する免疫関連遺伝子多型に着目し、同種造血細胞移植後転帰との関連を解析しています。
日本骨髄バンクから非血縁者間骨髄移植を受けた血液がん患者とそのドナーの試料提供を受け、いくつかの遺伝子多型が移植の成否にかかわっていることを明らかにしました。
<白血病・リンパ腫に対するワクチン療法の開発>
白血病細胞や白血病細胞由来樹状細胞は抑制性補助シグナル分子であるGITR (Glucocorticoid-induced TNFR-related protein)リガンドを発現することで、同種造血幹細胞移植後にドナー由来の白血病特異的細胞障害性T細胞の誘導を阻害していることを明らかにしました。
移植片対白血病効果の増強を目的として、抗GITR抗体を併用したCDK2ペプチド・ワクチンの臨床応用を計画しています。
(続く)このあと、当科の呼吸器研究室の紹介記事に続きます。
【リンク】
金沢大学 血液内科・呼吸器内科ホームページ
金沢大学 血液内科・呼吸器内科ブログ
研修医・入局者募集
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 04:57| 血液内科