金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2009年06月23日

金沢大学 血液内科・呼吸器内科(クリクラ):一言お願いします(5)

金沢大学附属病院 血液内科・呼吸器内科(第三内科)

【病棟医長の新企画:一言お願いします(5)】

 

この企画をスタートさせてから、私自身もいろいろな大学や病院のホームページを訪問して、全国の研修医や学生さんたちのメッセージを読ませてもらうようにしています。

学生さんの人気が高い研修病院は、やはりそれなりの理由があるようです。私たちも、「金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)で実習や研修ができてよかった」と言ってもらえるような病棟作りを目指したいと思います。

さて、今日の「一言」はクリニカルクラークシップ(クリクラ)第1ターム配属のラストバッター、松島さんです(松島さん、掲載が遅くなってすみません)。

松島さんは、3月の春休みを利用して諏訪赤十字病院の見学にも行ってこられました。諏訪には私達の大先輩である塩原先生が赴任しておられ、市中病院の最前線を体験してきたようです。

同じ血液内科といっても、大学病院と一般病院では雰囲気は違いましたか?

「松島絵里香さん、一言お願いします!」


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金沢大学血液内科でのクリニカルクラークシップを終えて
松島 絵里香


全体を通しての印象は、医局の雰囲気もよく、メリハリがある毎日を過ごすことができ、とても楽しい実習でした。先生方にも熱心に指導していただき、本当に有難うございました。


週3回の朝のミーティングでは、研修医の先生方や細川先生にも参加していただいて、とても活発な意見交換ができ、とても勉強になりました。

特に悪性リンパ腫診断のためのcheck listを作る際、実際に臨床に出てから使える内容のものを作るために多くの議論を重ね、何度も修正を加えました。この時に、今までは教科書的な知識をつける機会が多く、その知識も実際に臨床の現場で使えるものとしては身についていなかったのだなということに気付かされて、これからはただ教科書的な知識を覚えるだけでなく、自分の中で意識しながら、実際に使える知識となるようにできたらいいなと思いました。

さらに、出来上がったcheck listを実際に本藤先生が使ってくださって、「さっそく使わせていただきました〜すごく使えたよ〜ありがと〜」と言われた時は、みんなで頑張った甲斐があったなととても嬉しかったし、自分も研修医になった時に是非使いたいなと思いました。


また、すごく素敵なことだなと思ったのは、新入医局員の歓迎会に呼んでいただいた時、私はその名の通り“新入医局員の歓迎会”だと思っていたのですが、新しい病棟スタッフの歓迎会でもあり、病棟の看護師さんや秘書の方など一緒に働く方々も出席されていたことでした。

他の科のことはわかりませんが、一緒に働く方々と交友を深める機会があることはとてもいいなと思ったし、こういうところが医局全体の雰囲気をよくしている一因なのだろうなと思いました。


最後に、1つだけ心残りなのは、もう少し治療方針など今後のことを決める時に一緒に参加できたらよかったなと思いました。自分から積極的にいけなかったのが原因なのですが、ほとんどの場合、カルテを見て自分なりにこうだろうと考えて、自分の考えたことがあっているかを先生に聞いて確認するということが多かったように思えます。

もっと先生方が話合っているところに積極的に参加して、一緒に治療方針などを考えることができたらより楽しかっただろうなと思いました。
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松島さん、ありがとうございました。

前回のM.H.さんの「病棟医長の新企画:一言お願いします(4)」にもありましたが、第1タームでは悪性リンパ腫の診断がメインテーマになりました。悪性リンパ腫は、どの科を専攻しても初診医になる可能性がある重要な疾患です。

私自身も、脳・眼窩・眼瞼・鼻・舌・扁桃腺・心臓・肺・乳腺・肝臓・脾臓・胃・十二指腸・大腸・骨・卵巣・膀胱・精巣など、実に多種多様なリンパ腫を経験しています。

ちなみに、悪性リンパ腫のチェックリストを活用してくれた本藤先生とは、この企画のトップ(金沢大学 血液内科・呼吸器内科(研修医):一言お願いします(1))を飾ってくれた研修医の先生です。


ちょうど第三内科の新入医局員歓迎会が開催された時期だったので、みんなを誘ってみたのですが、臨床を離れた時の医局の雰囲気を感じ取ってもらえて、とてもよかったなと思いました。

「治療方針決定に参加したかった」という貴重な要望、ありがとう。そうですね。血液腫瘍は手術では治せない悪性腫瘍の代表ですが、その治療選択の過程に本当の醍醐味があります。


実は今から4年前にも同じような言葉を聞いて、通称「山プロ」という抄読会を有志の学生さん達と開いていました。抄読会といっても、私から論文を指定するのではなく、我々専門家にとっても治療方針の決定が困難な実際の患者さんのケースを用いて、自分たちで探してきた様々な論文データから自分たちなりの治療プランを立案していく、まさに実践に即した抄読会でした。

これに参加してくれていた一人が今年入局してくれた細川先生です。

近いうちに、細川先生にその当時のことを振り返ってもらおうと思います。



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【リンク】

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 05:38| 研修医の広場 | コメント(0)

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