金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2009年06月24日

インパクトファクター:血液関係欧文雑誌(Blood他)

インパクトファクターという言葉を聞かれたことはあるでしょうか。

欧文雑誌の一つの評価法です。管理人も詳細を知っているわけではありませんが、「高頻度に引用される論文を掲載している雑誌は良い雑誌である」というような評価法だそうです。

たとえば、New Engl J Medという超一流雑誌の、インパクトファクターは「50」くらいあります。50という数字はとてつもなく高い数字です。
 
すごい雑誌ということができます。こんなにインパクトファクターが高いというのは、極めて高頻度に引用される論文が満載だということになります。

残念ながら、日本語で書かれた雑誌のインパクトファクターは、0です。ですから、日本語の雑誌に100編の論文が掲載されても、0×100=0となり、合計は0です。管理人は、これも本当は如何なものかと思ってはいるのですが。。。

日本語でかかれた論文であっても、日本人の研究者にはインパクトを与える論文があるはずですので、0.1とか、いくばくかのインパクトファクターが与えられても良いのではないかと思っていますが。。。

さて、個人的意見はさておきまして、最近最新版のインパクトファクターが公開されましたので、問題を生じない範囲で、ごくごく一部のみ紹介させていただきたいと思います。

今回は、血液関係雑誌です。血液領域の中でも血栓止血関係雑誌は後日紹介させていただきますので今回は含まないでおきたいと思います(インパクトファクター:血栓止血関連雑誌(J Thromb Haemost他))。

2001    2002    2003    2004    2005    2006    2007    2008の順に(8年分です)インパクトファクターを記載いたします。



AM J HEMATOL
:1.535    1.793    1.667    1.701    1.612    1.882    1.949    2.126

BLOOD:9.273    9.631    10.12    9.782    10.131    10.37    10.896    10.432

BONE MARROW TRANSPL
:2.554    2.378    2.172    2.101    2.643    2.621    3    3.4

BRIT J HAEMATOL
:2.815    3.052    3.267    3.195    4.08    4.498    4.49    4.478

EUR J HAEMATOL:1.672    1.807    1.714    1.729    2.004    1.863    2.163    2.237

EXP HEMATOL:3.328    3.366    4.012    4.681    4.019    3.408    3.147    3.203

HAEMATOL-HEMATOL J:3.216    3.226    3.453    4.192    4.575    5.032    5.516    5.978

INT J HEMATOL
:1.335    1.521    1.119    1.386    1.67    1.295    1.491    1.283

LEUKEMIA
:4.293    4.693    5.116    5.81    6.612    6.146    6.924    8.634

TRANSPLANTATION
:4.184    3.265    3.608    3.568    3.879    3.972    3.641    3.816



Bloodは、コンスタントにチャンピオン雑誌です。
また、個人的には、HAEMATOL-HEMATOL J、LEUKEMIAのインパクトファクターの伸びに注目しています。狙い目の雑誌ではないでしょうか。



【リンク】

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 04:56| 医学全般 | コメント(0)

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