金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2009年07月29日

出血傾向(身体診察):医学コアカリ対応(4)

出血傾向(医療面接):医学コアカリ対応(3)からの続き

 

【身体診察と出血傾向】

紫斑の正常

前述しました(紫斑からみた出血傾向)。特に、点状出血では、血小板または血管が原因の出血傾向を強く疑います。一方、斑状出血やびまん性出血では、凝固異常が原因の出血傾向を疑います。


貧血の有無

高度の出血が見られますと、貧血の原因となります。顔面蒼白、眼瞼結膜の貧血の有無に注意します。


口腔粘膜、歯肉出血の有無に注意します。なお、歯肉炎、口内炎などでも出血しますが、これは出血傾向とは無関係です。


鼻出血

鼻出血の有無に注意します。ただし、診察時のみでなく過去の出血の有無も聞いておく必要があります。


関節腫脹の有無

血友病では関節内出血が特徴的です。血友病重症例や適切な治療を受けていない場合には、関節内出血を繰り返し関節拘縮をきたすこともあります。

 

(続く)

出血傾向(血液検査):医学コアカリ対応(5)

 

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 05:36| 出血性疾患 | コメント(0)

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