2009年08月21日
充血、うっ血、虚血:医学部CBT試験問題対策(血栓止血領域)
紫斑:CBT試験問題対策(血液内科領域)から続く
このシリーズの2回前に予告(?)させていただいたように、今回からは純臨床医学問題ではありませんので、100%自信のある回答という訳ではありません。
基礎医学、特に病理学の要素が入ってきています。
しかし、多分大丈夫ではないかと思ってはいます。
充血をきたすのはどれか
A. 局所の炎症
B. 右心不全
C. 動脈内血栓
D. 静脈内血栓
E. ショック
【正誤の理由】
○ A 局所の炎症では、充血をきたします。例えば、結膜炎では、結膜充血をきまします。
× B 右心不全では、うっ血を生じます。
× C 動脈内血栓では、虚血をきたします。例えば、心筋梗塞、脳梗塞などです。
× D 静脈内血栓では、うっ血をきたします。例えば、深部静脈血栓症(DVT)などです。
× E ショックでは循環不全をきたします。
【確認事項】
充血:細動脈や毛細血管が拡張して血流が増加した状態です。
うっ血:静脈や毛細血管が拡張して静脈血が滞留した状態です。
虚血:組織への血液供給が途絶えた状態です。
【正答】 A
(続く)
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 02:44| 医師国家試験・専門医試験対策 | コメント(0)