金沢大学・血液内科・呼吸器内科
※記事カテゴリからは過去の全記事をご覧いただけます。
<< 前のエントリトップページ次のエントリ >>
2009年09月15日

血液凝固カスケード:医師国家試験対策

血液凝固の機序:国試対策より続く。

医師国家試験問題対策インデックスページ)へ ← 国試対策インデックスページの記事にリンクしています。


以下もご参考になると思います。
血液凝固検査入門(図解)


<医学部学生対象>
血液内科(血栓止血領域)(4)

 

 

血液凝固検査13
 
 

内因系凝固活性化機序
異物による凝固。
凝固第XII、XI、IX、VIII、X、V、II、I因子が関与。
活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)は、この凝固機序を試験管レベルで再現した検査。

外因系凝固活性化機序

組織因子(tissue factor:TF)による凝固。
凝固第VII、X、V、II、I因子が関与。
プロトロンビン時間(PT)は、この凝固機序を試験管レベルで再現した検査。
 
血液凝固検査22
 
 

 

(続く)

線溶機序

 


 凝固検査&DIC

1)血液凝固検査入門(図解)

2)DIC(図解)

3)DIC(治療ほか)



【関連記事】

金沢大学第三内科HPへ 

金沢大学第三内科ブログへ 

研修医・入局者募集

研修医の広場金沢大学第三内科 当科での研修の様子をご覧いただくことができます。

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 05:02| 医師国家試験・専門医試験対策 | コメント(2)

◆この記事へのコメント:

はじめまして!
医師になってウン10年の麻酔科医です。止血・凝固は苦手意識をもっていましたが、このページをがんばって読ませていただいています。
手術前の患者さんで、APTTのみの延長がみられるときに、凝固因子低下なのか、凝固反応阻止物質なのか、クロスミキシング試験でみることがあったりしますので、とっても参考になります。
質問させてください。抗カルジオリピン抗体では、APTTは延長が見られないのでしょうか?

投稿者:かぐや: at 2009/09/14 21:44

かぐやさん、この度はコメントありがとうございます。

ループスアンチコアグラント陽性例では、APTTが延長することがあります(全例延長する訳ではないですが)。

ただし、抗カルジオリピン抗体陽性であっても、ループスアンチコアグラント陰性であれば、APTTの延長はないと考えて良いと思います。

投稿者:血液内科・呼吸器内科: at 2009/09/15 15:25

※必須