金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2009年10月14日

医師国家試験対策:統合試験過去問より(単音性連続性副雑音、喘息)

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今回は、呼吸器内科です(金沢大学医学部統合試験)

〜過去問の紹介と解説の記事(兼:医師国家試験対策)〜

 

単音性連続性副雑音が聴取されるのはどれか。
          
a 気管支喘息                        
b 気管狭窄
c 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
d 間質性肺炎
e 肺気腫                                                                        


【作問のねらい】

肺の聴診の基本事項である。

 

【正答】 b

 

 

40歳の女性。15年前より喘鳴と呼吸困難発作を認めるようになった。2日前に水様性鼻汁、咽頭痛、38.0℃の発熱を認め、近医にて処方された薬剤を内服したところ、高度の喘鳴と呼吸困難が出現したため救急受診した。
 
処方してはいけないのはどれか。


a β2-交感神経刺激薬の吸入投与
b ステロイド薬の経口投与   
c 抗コリン薬の吸入投与
d コハク酸エステル型ステロイド薬の急速静注           
e テオフィリンの持続点滴    

                                                                     

【作問のねらい】

解熱鎮痛薬喘息(アスピリン喘息)に投与禁忌の薬剤を知っておくことは、医療安全対策として重要である。

【正答】d

 

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 05:45| 医師国家試験・専門医試験対策