森下英理子:金沢大学血液内科
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)のスタッフ紹介は、ホームページにも掲載されています。
しかし、オフィシャルな紹介記事では、味を出すところまではかなわないと思います。
ということで、ブログ記事にふさわしい「堅苦しくない自己紹介記事」をシーリーズでお届けしたいと思います。今回は、森下英理子Drに登場していただきました。
【名前】森下 英理子
【専門細領域または業務内容】
血栓止血,石川県女性医師メンター,先天性血液凝固異常症遺伝子解析担当
【所属学会】
日本内科学会、日本血液学会(評議員),日本血栓止血学会(評議員),日本検査血液学会(評議員),日本動脈硬化学会(評議員),日本老年病学会,日本臨床検査医学会,日本輸血細胞治療学会,
【取得資格】
日本内科学会専門医・指導医・認定医
日本血液学会専門医・指導医,
日本老年病専門医・指導医
【自分の研修医時代(または若かりし頃)の思い出】
研修は首都圏にある東大出身の血液内科の教授の下で行いましたが,2年間の研修はほとんど病院に泊って過ごしました.血液内科と消化器内科,内分泌内科がある医局で,全ての分野の患者さんを7-8人受け持ちましたが,白血病の患者さんはだいたいいつも,2名程度になるよう配慮されていました.
今のようにG-CSFもなく,nadirの時はお祈りするしかないような時代で,多くの白血病の患者さんが真菌性・細菌性肺炎で亡くなり,かなりつらい思いをしました.
1週間に1回の教授回診の前日は徹夜で回診対策をし(7-8人程度の患者さんのデータを全て頭にいれておかないといけない),回診終了後の夜は,病棟の先輩達と慰労会なる飲み会に毎週繰り出すといった生活で,きつかったけれど楽しかったですね.
一人のネーベンに一人のオーベンがついており,検査や治療計画だけでなく,検査手技,病態の把握,勉強の仕方,文献の調べ方,etc,あらゆることを指導して頂き,この2年間の研修が現在の自分の医療の大きな基礎となっていることは事実です.
2年間の研修の中には,半年間救命救急センターでの研修が入っており,「救命病棟」そのものの(というか,あの番組を撮影した病院です)きわめてハードな救命医なる貴重な経験もしました.1チーム4名で構成され4チームあり,順番でホットラインで飛び込んでくる患者さんを受け持つシステムです.したがって,4日に1回当直も回ってきて,一晩に3—4名の重症患者が搬送されることもあり,体力だけが全ての世界でした.でも,いまでも簡単な切創の縫合ならできますよ.
振り返りますと,体力だけで過ごした研修医時代でしたが,そこで得られたものは私にとってかけがえのない財産となっております.
【3内または自分のアピール】
第三内科の特徴は,なんといっても女医さん達が元気なところでしょうか.それは,教授をはじめ,医局長,病棟医長などの深いご理解と,周囲の男性医師群の協力があるからだと思っております.感謝,感謝,,,.
自分のアピールとしては,病気の方々の気持を結構理解できる医者だと思っております.何しろ,全身麻酔の手術を2回(肺だってお腹だって切りました),帝王切開も2回しており妊婦さんにも対応可,あの死ぬかと思うほど痛かった胆石発作も経験し,気胸なんて7回もやっておりトロッカーを入れるのがどんなに痛いか,肺がつぶれるとどんなに苦しいかもよく理解しております.
でも,きわめつけはDICでしょう.専門の病気になるとは聞いていましたが,まさか産科的DICで出血性ショックになるとは!(3000ml出血して三途の川を見てきました).
このように,さまざまな病気を経験し,現在の私がおります.まだ悪性疾患は経験していないので,本当の意味での全ての患者さんの気持ちを理解できているわけではありませんが,これからも日々努力して,医術を磨くと共に仁術も兼ね備えた医師を目指しております.
【将来の夢】
退職したら,やはり気候の温暖な地域に住みたいですね.北陸の冬は,関東育ちの私には何年たっても慣れません.
【趣味】
読書(マンガから児童書,文芸書までジャンルは問わない),温泉めぐり,
【関連記事】
・血栓止血の臨床ー研修医のためにー
【リンク】
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 05:36| スタッフ自己紹介 | コメント(0)