2010年06月08日
血液専門医試験対策:DICの疫学
リンク:播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)
血液専門医試験対策:DICの病態など より続く。
DICの疫学(血液専門医試験対策)
旧厚生省研究班疫学調査によりますと、我が国におけるDIC患者数は73,000人/年、死亡率は56.0%です。
DICの三大基礎疾患は全体としては、敗血症、固形癌、造血器悪性腫瘍です。この疫学調査では、各領域において絶対数および発症頻度の多いDIC基礎疾患が報告されています。
内科領域において絶対数が多いのは敗血症、非ホジキンリンパ腫(NHL)、肝細胞癌、急性骨髄性白血病(AML)、肺癌の順、発症頻度では急性前骨髄球性白血病(APL)、劇症肝炎、敗血症、乳癌、AMLの順です。
外科領域において絶対数は敗血症、結腸癌、胃癌、胆管癌、ショックの順、発症頻度は急性膵炎、腹膜炎、敗血症、ショック、ARDSの順です。
小児科領域において絶対数はALL、敗血症、呼吸器感染症、AML、膠原病の順、発症頻度はAML、ALL、敗血症、新生児死亡、呼吸器感染症の順です。
産婦人科領域において絶対数は妊娠(合併症)、卵巣癌、子宮癌、常位胎盤早期剥離、敗血症の順、発症頻度は前置胎盤、常位胎盤早期剥離、弛緩性出血、敗血症、尿路感染症の順です。
救急部領域において絶対数はショック、肝硬変、外傷性出血、劇症肝炎、敗血症の順、発症頻度は劇症肝炎、外傷性出血、肝細胞癌、ショック、敗血症の順です。
(続く)血液専門医試験対策:DICの病型分類と臨床症状 へ
DICの疫学(血液専門医試験対策)
旧厚生省研究班疫学調査によりますと、我が国におけるDIC患者数は73,000人/年、死亡率は56.0%です。
DICの三大基礎疾患は全体としては、敗血症、固形癌、造血器悪性腫瘍です。この疫学調査では、各領域において絶対数および発症頻度の多いDIC基礎疾患が報告されています。
内科領域において絶対数が多いのは敗血症、非ホジキンリンパ腫(NHL)、肝細胞癌、急性骨髄性白血病(AML)、肺癌の順、発症頻度では急性前骨髄球性白血病(APL)、劇症肝炎、敗血症、乳癌、AMLの順です。
外科領域において絶対数は敗血症、結腸癌、胃癌、胆管癌、ショックの順、発症頻度は急性膵炎、腹膜炎、敗血症、ショック、ARDSの順です。
小児科領域において絶対数はALL、敗血症、呼吸器感染症、AML、膠原病の順、発症頻度はAML、ALL、敗血症、新生児死亡、呼吸器感染症の順です。
産婦人科領域において絶対数は妊娠(合併症)、卵巣癌、子宮癌、常位胎盤早期剥離、敗血症の順、発症頻度は前置胎盤、常位胎盤早期剥離、弛緩性出血、敗血症、尿路感染症の順です。
救急部領域において絶対数はショック、肝硬変、外傷性出血、劇症肝炎、敗血症の順、発症頻度は劇症肝炎、外傷性出血、肝細胞癌、ショック、敗血症の順です。
(続く)血液専門医試験対策:DICの病型分類と臨床症状 へ
【リンク】
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)
血液凝固検査入門(図解シリーズ)
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:56| DIC | コメント(0)