金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2010年09月13日

造血幹細胞移植:医学部血液内科試験問題


血液内科の問題紹介と解説を続けたいと思います。

 

造血幹細胞移植後の移植片対宿主病(GVHD)に関する下記の記述について、誤っているのはどれか。一つ選べ。

a 急性GVHDは移植後100日以内に起こりやすい。

b  慢性GVHDは移植後100日以降に起こりやすい。

c  急性GVHDの主な標的臓器は、皮膚・肝・腸管である。

d 同系造血幹細胞移植とは、親子間造血幹細胞移植のことである。

e  GVHDの標準予防法は、シクロスポリン(またはタクロリムス)・メトトレキセート併用療法である。




(解説)同系造血幹細胞移植とは、一卵性双生児間造血幹細胞移植を指します。


(答え)d

 

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:17| 医師国家試験・専門医試験対策