金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2010年09月24日

血液内科試験問題と解答(8)

血液内科試験問題と解答(8)

 

1.

70歳の男性。3年前から貧血を指摘されていたが放置していた。1年前から易疲労感と動悸が激しくなり近医を受診した。

汎血球減少を認めたため、赤血球輸血を2単位施行されたのち紹介入院となった。

血液所見:赤血球280万、Hb 9.4g/dl 、Ht 30.4%、 網赤血球3.0万、白血球2200(好中球15%、リンパ球82%、単球3%)、 血小板3.6万、LDH 240 IU/μl  (基準値120-214)、総ビリルビン 1.0 mg/dl.

骨髄染色体分析では46XYであった。骨髄塗抹標本を下図に示す。

図1
 
図2




1-1考えられる診断はどれか。1つ選べ。

(a)    再生不良性貧血

(b)    赤白血病

(c)    低形成性白血病

(d)    巨赤芽球性貧血

(e)    骨髄異形成症候群

 


1-2 治療として適切なものはどれか。2つ選べ。

(a) 抗白血病化学療法

(b) 副腎皮質ステロイド薬投与

(c) 分化誘導療法

(d) 輸血による支持療法

(e) 造血幹細胞移植

 

 

 

 

 

 

(正答)

1-1   e

1-2   a,  d


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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:54| 医師国家試験・専門医試験対策