2010年09月25日
血液内科試験問題と解答(9)
血液内科試験問題と解答(9)
4.
38歳の女性。5年前に再生不良性貧血に対してATG療法を受け、完全寛解となった。
1年前から貧血が出現し、徐々に増悪していた。
3日前に咽頭炎を起こしてから動悸・倦怠感が出現し、家族から顔色不良を指摘されたため来院した。
身体所見:眼瞼結膜は貧血様、球結膜に黄疸を認める。
血液所見:赤血球数210万、Hb 5.6g/dl,Ht 24.6%、白血球数6200、血小板数16.8万、網赤血球13.5万、LDH 1460 IU/l (基準値120-214),総ビリルビン 3.6 mg/dl、間接ビリルビン2.6 mg/dl。
骨髄塗抹像を下図に示す。
この疾患で予想される検査所見はどれか。3つ選べ。
(1) 尿中ヘモグロビン陽性
(2) 血清鉄の低下
(3) 末梢血中の骨髄芽球の出現
(4) 骨髄細胞の染色体異常
(5) GPIアンカー膜蛋白欠損血球の増加
a (1), (2), (3) b (1), (2), (5) c (1), (4), (5) d (2), (3), (4)
e (3), (4), (5)
(正答) b
【リンク】金沢大学血液内科・呼吸器内科関連
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:08| 医師国家試験・専門医試験対策