血液内科問題(悪性リンパ腫):(兼)医師国家&専門医 試験対策
金沢大学 血液学系統講義試験の問題紹介を続けたいと思います。
今回は、悪性リンパ腫に関する問題です。
9.リンパ腫に関する記載の中で誤りはどれか。1つ選べ。
a. 日本では非ホジキンリンパ腫のうちT細胞型の占める割合が欧米よりも高い。
b. ホジキン病では発熱や炎症反応を伴うことが多い。
c. 濾胞性リンパ腫の頻度は増加傾向にある。
d. ホジキン病は治癒させ得るが,非ホジキン病では通常治癒は望めない。
e. 免疫不全に伴うEBウイルス関連リンパ腫が増加している。
正答)d)
正答率)72.9%
10.リンパ増殖性疾患について正しい結びつきはどれか。1つ選べ。
a. ホジキンリンパ腫 — 無痛リンパ節腫大 — 多中心性
b. T細胞リンパ腫 — R-CHOP療法 — LHDの増加
c. CLL — 高齢者 — 脾腫
d. 成人T細胞性白血病/リンパ腫 — 高Ca血症 — 予後良好
e. バーキットリンパ腫 — t(14;18) — 予後不良
正答)c)
正答率)39.6%
11.びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に関する以下の記載のうち誤りはどれか。1つ選べ。
a. 胚中心細胞(GCB)タイプの予後は非胚中心細胞(non-GCB)タイプに比べて良好である。
b. 中枢神経原発に対しては高用量メトトレキサート療法が行われる。
c. 非ホジキンリンパ腫全体の約4割を占める。
d. 早期の胃原発リンパ腫に対しては手術療法が適用される。
e. リツキシマブを併用したCHOP療法により予後が有意に改善された。
正答)d)
正答率)88.5%
12.リンパ腫の国際予後因子(international prognostic index :IPI)の項目でないものはどれか。2つ選べ.
a. 年齢
b. 血清可溶性インターロイキン2受容体(sIL-2R)値
c. 節外病変数
d. Bulky mass(>10 cm)の有無
e. Ann Arbor分類による病期
正答)b)d)
正答率)92.7%
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:06| 医師国家試験・専門医試験対策